各店舗や家庭、駐車場など人の目が届かないところを代役として見張ってくれる防犯・監視カメラ。犯罪防止、予防の意味でも非常に効果的な機器です。

反面、防犯カメラを導入することで、逆にトラブルへと発展してしまうケースがあります。一見犯罪防止の機器がトラブルに発展するというのは考えにくいかもしれません。しかし、意外な理由から問題になる事もあるのです。

今回は防犯カメラが原因となる可能性があるトラブルを例を挙げてご紹介したいと思います。

<店舗の場合>

ちょっと大きなデパートなどでは、防犯カメラの設置位置によってはトラブルへと繋がります。デパートでは店内はもちろん、駐車場などの防犯上建物の外側にも設置している場合があります。

近辺が畑や駐車場のみであれば問題ないのですが、住宅街の真ん中だと要注意です。防犯カメラは基本的には設置した方向以外写しませんが、一定以上撮影範囲が広いと思わぬものまで録画してしまいます。

住宅の玄関付近です。住民からカメラが常にこちらを向いていて落ち着かない、プライバシーの侵害だといわれることがある。防犯役が一転してトラブルの元となってしまう場合もあります。

<家庭の場合>

基本的には店舗の場合とリスクは変わりません。隣人や正面の建物に防犯カメラが設置された際に、自分の家の玄関や窓が映り込んでしまうという場合です。プライバシー上、こういった場合は相手に抗議して設置場所を変えたり、外させたりと、少々こじれる可能性もあります。

自宅に防犯カメラを設置する場合は映り込む範囲にも気をつけ、近隣住宅に影響を与えないように意識しましょう。

<まとめ>

防犯カメラは設置することで犯罪防止には高い効果を発揮します。

しかし、【監視する】という機能は悪用すれば<防犯カメラ>ではなく<盗撮カメラ>に早変わりしてしまうのです。近隣とのトラブルを避けるためにも、設置した場所から誰かのプライバシーを侵害していないか、事前に確認するようにしてくださいね。