川口銀座商店街

川口銀座商店街の導入事例

PSDの他に候補に挙がっていたのは大手ビル管理会社や大手セキュリティ会社など合計5社。
その中で何故PSDが選ばれたのか詳しく聞いた。

大手企業を含む五社の製品を比較検討

kawaguchi1現在、川口銀座商店街ではPSD製品をどのようにお使いでしょうか。

商店街の防犯体制を高めて、お客様に安全にお買い物をしていただくべく、 2006年にPSD製の防犯カメラを、合計30台ほど取り付けました。

総費用は商店街と市と県とで三分の一ずつ負担しました。

防犯カメラの製品選定にあたり、候補となったのは何社ぐらいですか。

以下の五社が候補に上がりました。

  • 大手ビル管理会社
  • 大手セキュリティ会社
  • 老舗の通信建設会社
  • 某大手スーパーの防犯を一手に引き受けているセキュリティ会社
  • PSD

製品の良し悪しをどういう基準で判断したか

kawaguchi2今回、川口銀座商店街では、防犯カメラをはじめて導入したわけですが、 では、製品の良し悪しを判断する基準は、どうやって確立したのでしょうか。

既に防犯カメラを導入している商店街いくつかに視察に行き、 実際に防犯カメラを使っている担当者に聞いた話を元にして、基準を作りました。

具体的には、池袋サンシャイン通り、所沢ファルマン通り、大宮、伊勢佐木町、 杉並セントラルロードなどに視察に行き、話を聞きました。 そこで、もし皆が異口同音に言うような事があれば、それを選定基準にすれば良いと考えました。

そして、どういう選定基準ができたのでしょうか。

皆が異口同音に言っていたのは以下の三点でした。

  • 画質は良ければ良いほど最終コストが安くなる
  • 画像の検索の容易さということが大事
  • 防犯カメラの抑止力は想像以上

これを受けて、「画質の良さ」と「画像の検索の容易さ」を選定基準にすることにしました。

なぜ画質が良ければ良いほど、全体コストが下がるのか

「画質が良ければ全体コストが安くなる」ということについて理由をお聞かせください。

高画質のカメラは、低画質のカメラよりも、1台あたりの値段は高くなるかもしれません。 しかし、以下の理由から、全体コストは結局は安くなります。

例えば、防犯カメラを使って、商店街のある場所を撮影するとき、その範囲の中に3箇所の要注意箇所があるとする。 画質が粗いカメラの場合、全体を映すと各箇所がよく見えないので、 3カ所を詳細に撮影する為には、別々に3台のカメラが必要になる。

しかし、画質が良いカメラなら、1台でもって、その3カ所をいちどに広角撮影しておけばよい。 一度に広い範囲を撮影しても各箇所の状況はかなり分かる。 単純な話、高画質のカメラ1台は、低画質のカメラ3台分の働きをしてくれます。したがって、合計コストは安くなるのです。

なぜ画像を簡単に検索できることが重要なのか

次の選定基準、「画像の検索の容易さ 」については、具体的には。

先ほど述べたとおり、防犯カメラを設置した後で犯罪の瞬間の映像を、 証拠資料(ビデオテープ)として警察に提出する事があります。 この画像の検索作業はカンタンであればあるほど良いと言えます。

視察先で聞いた話によれば、この画像の検索作業とバックアップ作業が難しい製品を買ってしまうと、 場合によっては、作業が一日~三日がかりにも及ぶとのことでした。これでは本業の商売に支障が出ます。 ですから、画像検索とバックアップ作業の容易な製品を選ぶことが重要です。

防犯カメラの抑止力は予想以上

最後のポイント:「防犯カメラの抑止力は予想以上」については。

私の知る限りでは、防犯カメラを取り付けて後悔している商店街はありません。 「自販機荒らしもなくなるし、道にたむろする輩も経る。取り付けて良かった」 と皆、異口同音にいいます。どうやら「撮影している。記録が残っている」ことの抑止力は、 我々が思う以上に強力であるようです。

さて、ここまでで述べた選定基準を元に各製品を比較しました。 具体的には、五社合同のプレゼンテーションを行いました。 候補五社を一同に集め、商店街関係者及び市の担当者の前で、 一定時間ずつ製品をアピールしてもらいました。

今回は、プレゼンテーションの進行に特に気をつかいました。 極端に言うと、選挙の政見放送などで、すべての候補者の環境・条件を厳密に同じにするような、ああいうイメージです。

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PSDは、どこが優れていたのか

今回、最終的にPSDが選ばれた理由は何だったのでしょうか。

以下の四点が理由です。

  1. 【 画像の鮮明さ 】
  2. 【 暗いところでの、画像の鮮明さ 】
  3. 【 映像の検索作業とバックアップ作業の容易さ 】
  4. 【 カメラが360度回転すること 】

画像が、ダントツに鮮明だった

では、順々にお伺いします。選定理由その1.「画像の鮮明さ」については具体的には。

PSDの画質の高さは、他の製品と比べダントツに優れていました。 私も、各商店街への視察を通じて、さまざまな防犯カメラの画像を見てきましたが、 PSDの画像は、そのどれよりも鮮明でした。

プレゼンの席上には警察関係者など、防犯カメラに詳しい人も同席していましたが、 PSDの画像を見た瞬間、「ほほう、これはすごい」という顔になっていました。 画像の鮮明さは、記録媒体の容量に負う部分が大きいと言えます。

240ギガバイトという低スペックの製品もある中で、PSDの記録容量は3テラバイトという圧倒的なハイスペックでした。

真っ暗な場所でもはっきり映る

選定理由その2.「暗いところでの、画像の鮮明さ」については。

犯罪は夜に行われることが多い。だから防犯カメラは、夜でもハッキリした画像が映せることが重要です。 プレゼンの席上では、PSDの皆さんが、夜間撮影のデモ画像を見せてくれました。

深夜の1時頃のPSDの事務所で、電気を消して真っ暗にして、 その中で、机に置いてある物を盗む動きをしたところ、その手の動きがハッキリ映っていて、おお、これはスゴイなと。

選定理由その3.「映像の検索作業とバックアップ作業の容易さ」については。

これもデモをしていただきましたが、操作は非常に簡単でした。

あ、これなら我々でもできるなと。

カメラが回転することの運用上のメリット

kawaguchi3選定理由その4.「カメラが360度回転すること」については。

カメラが360度回転するのは、日常運用の容易さと、防犯力の向上と、二つの面で大きなプラスとなります。

「日常運用の容易さ」とは具体的には。

順々に述べると以下の通りです。

 

  1. 防犯カメラにより、商店街の「要所要所」を撮影するわけだが、 しかし、その「要所要所」をどこにするべきかは状況と共に変わる。
  2. 何かの事件、イベントが起きたとき、つまり、ゴミの不法投棄、一時的な工事、 店舗改装などが発生した場合は、その箇所を撮影したくなる。 逆に、今まで撮影していた箇所が、空き店舗になったりした場合は、もう映さなくてよいということになる。
  3. だが、通常の防犯カメラの場合、撮影対象を変える(カメラの向きを変更する)場合には、 サービスマンを呼ばなければならない。そのたびに数万円の費用がかかる。

しかし、PSDならば、商店街事務所のコンソールを使って、撮影画像を目視確認しながら、自分でカンタンに回せる。 思い立ったときに、簡単にカメラを回転させられるのは、大変便利です。

カメラが回転すると防犯力が増す

「カメラが回転することで、防犯力が向上する」というのは具体的には。

順々に述べると、以下の通りです。

  1. 角形の「いわゆる普通の防犯カメラ」の場合、外から見て、どこを映そうとしているのか画角が簡単に判別できる。
  2. 犯罪者の立場からすると、「カメラの死角が読みやすい」とも言える。
  3. しかしPSDのカメラは外形は丸く、しかも360度回転するので、 外からのパッと見では、どこを映しているのか判別しにくい。
  4. 死角を判別するためにカメラをのぞき込んだりすると、それがかえって怪しい素振りとして撮影されることになる。
  5. 丸形で360度回転するPSDは、「死角が読みにくい」カメラといえる。

また、PSD製品の外観も「いかにも防犯カメラ」ではなく、 川口銀座商店街の街灯や街路樹とも調和していて良いと思います。

どの製品にも長所がある。しかし商店街のニーズとのかみ合わせは…

他のメーカーの製品の印象はいかがでしたか。

他のメーカーの製品も、それぞれ特色があり、素晴らしい物でした。 しかしながら「PSDの持つ長所は、商店街のニーズにフィットしていたが、 他製品の長所は、必ずしもそうではなかった」ということがありました。

例えば、大手ビル管理会社の場合、エレベータに人が閉じこめられる事態に備えて、 防犯カメラ画像を24時間監視するようなサービス体制がありました。 これは、ビル管理のニーズには合っていると思います。 しかしながら、「犯罪があった時だけ、証拠画像を採取する」という商店街のニーズには、適合していません。

今後、防犯カメラを設置しようとする商店街へのアドバイス

今後、防犯カメラを設置しようとする商店街に、何かアドバイスなどあれば、お聞かせください。

防犯カメラの据え付け工事の時には、必ず何らかの予期せぬ事が起きることは覚悟しておいた方が良いです。 ウチの場合は、側溝のフタが開かないというトラブルがありました。

今回は、設置を請け負った吉野電気が、特別の機械をわざわざ作ってくれて開けることができました。 そういう意味では、いいカメラを選ぶことの他に、いい電設業者を選ぶこともだいじだと思います。

吉野電気については、かれこれ20年のつきあいになりますが、 「愚直なまでに面倒見のいい会社」としか言いようがありません。今回も、いろいろ助けられました。

今後のPSDへの期待

kawaguchi4今後のPSDへの期待などあればお聞かせください。

川口銀座商店街では、今後も、「お客様が、楽しく安心してお買い物ができる環境作り」に励んでいきます。

今回は、その取り組みに「良い防犯カメラの提供」という側面からご協力いただき、ありがとうございました。 今後も、優れた技術とサービスを継続提供しください。期待しています。

 

全国の商店街の皆様へ川口銀座商店街へお知らせ。

 

視察はウエルカムです。

 

「川口銀座商店街の防犯カメラ状況を視察なさりたい皆様は、川口市役所か、 川口商工会議所を通してご依頼いただければ、喜んで承ります。 防犯カメラのこと以外にも、互いに情報を交換し合って、いっしょに商売繁盛を実現しましょう。」

 

川口銀座商店街振興組合 事務局長 和久井 繁


取材日時:2006年5月

※印の写真は、防犯カメラ完成時にメディア配布用に撮影したものです。

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